「テール・エ・ヴァン・ド・シャンパーニュ」の会に入会を許された話題の生産者
クラマンで1905年に設立されたドメーヌ。現当主は4代目のオレリアン・スェナン。アグラパールをはじめ注目の造り手らからなるグループ「テール・エ・ヴァン・ド・シャンパーニュ」の会に新たな生産者として初めて入会を許された話題の生産者。コート・デ・ブラン(クラマン、シュイィ、オワリィ)とランスの西にあるマシフ・ド・サン・ティエリーに合計5haを所有している。
畑が持つ本来の姿を表現するための土壌つくり
2008年から当主としてドメーヌを引き継いだ後、化学合成肥料などの使用を極力抑え、畑が持つ本来の姿を表現できるように、コート・デ・ブランの畑では除草剤の使用を一切中止。畑の土を鋤き返すことで土を空気に含ませて柔らかく保ち、その空気により土中微生物の活性化を促し、また表土に近いブドウの根を切ることで土中深くへと根を張らせている。
さらに継承した畑の特徴を明らかにするため、高名な土壌微生物学者であるクロード・ ブルギニオン率いるLAMSの協力により毎年分析研究を行っている。
テロワールを強く反映したシャンパーニュ
醸造では、収穫後、厳しい選果を実施。区画ごとに分け、それぞれに適合するタンクを大樽、中樽、小樽、卵型コンクリートタンク、ホーロータンクの中からオーダーメイド的に選び発酵・熟成が行われる。従来のレンジは複数の村・区画をブレンドしていたが、テロワールをより強く反映したシャンパーニュを造りたい思いから、リューディーごとのワイン造りへの移行。そして、自生酵母のみによるアルコール発酵、必要最小限のSO2添加しか行わない等の拘りのワインへ進化している。
また、よりダイナミックでエネルギー感に溢れるシャンパーニュを造りたいためにビオ・ビオディナミによるブドウ栽培の実践中。