ジュリエット・アルプ
ジュリエット・アルプはシャンパーニュ地方の栽培家家系に生まれ、早くから栽培・ワイン造りへの情熱を持っていた。いとこという近い続柄にあたるラファエル・ベレッシュ氏とヴァンサン・ベレッシュ氏の助言を得て、栽培から醸造、テイスティングからアッサンブラージュといったシャンパーニュ造りにおける全てを学んだ。彼女は2020年にボーヌ醸造学校を卒業したが、ブルゴーニュのルイ・ラトゥール、ピエモンテのG.D. ヴァジャ、そして生家に近く1年以上を過ごし学んだルイ・ロデレールといった著名生産者のもとで、いくつかのヴィンテージにすでに携わり経験を積んでいた。
現在、ラファエル氏とヴァンサン氏という二人のいとこの協力の下、モンターニュ・ド・ランス地域内のラ・グラン・モンターニュに位置し、リュード プルミエ・クリュ内にあるドメーヌ レ・モン・フルノワという新しい冒険をスタートさせた。
ドメーヌ レ・モン・フルノワ
シャンパーニュ地方の中心都市ランスから南南東約10kmに位置するリュードに本拠を置くドメーヌ。2022年に設立された新しいドメーヌで、ジュリエット・アルプが率いて約3.46haの畑を耕作中。2027年にドメーヌのワインがリリースを予定されている。
ドメーヌの畑全3.46haは南向き斜面の一箇所に集まっている。斜面上部に1961年植樹のシャルドネの畑が1.28ha、斜面下部は1963年植樹のピノ・ノワールが0.86ha、1994年植樹のピノ・ノワールが1.32haの構成。土壌は浅く、ところによっては数cmで石灰質の母岩に達する。痩せてPH値の低い土壌で丁寧に造られた高樹齢のブドウを、コッカール社製のプレスを使用して各種サイズの木樽で醸造。
2024年からはコトー・シャンパーニュの赤白、2027年からシャンパーニュ(ミレジム)のリリースが待たれる。
想像を超えるネゴス・シャンパーニュがレコルタンとしての資質の高さを証明する
ドメーヌのワインがリリースされるまでの間、ドメーヌへの期待に応えるべく、シャンパーニュ ベレッシュ・エ・フィスのラファエル氏とヴァンサン氏、そしてこのドメーヌを率いるジュリエットがセレクションした、シャンパーニュ地方におけるテロワールの概念を示すグラン・クリュとプルミエ・クリュのシャンパーニュをリリースしており、これがコート(CÔTE)- ヴァレ(VALÉE)- モンターニュ(MONTAGNE)Crus Sélectionsシリーズの背景となっている。
このセレクションは毎年異なるセレクションで、それぞれが独自の個性を発揮するシャンパーニュとなっており、既に米国、英国、アイルランドなど、多くの国々で展開され高く評価されている。