1700年代からドウロワインを代表する生産者
キンタ・ドス・ムルサスはポートワインの産地として著名なドウロ地区、中でも最高の評価を得るシマ・コルゴのある歴史的なワイナリー。様々なテロワールを持つ畑は18世紀から最高のブドウを生産する畑として知られている。
ドウロ地方はポルトガル北部の伝統的なワイン生産地、かつてはポートワインの産地として名声を得たが、現在、この地ではスティルワインの生産が盛んになり全生産量の半分以上がスティルワインになっている。キンタ・ドス・ムルサスはドウロ地方の中心地のシマ・コルゴ、それもドウロ川の右岸にあり、渓谷沿いの標高差の大きい畑は基本的に南向き斜面に位置する最良の栽培条件を有している。
エスポランとキンタ・ドス・ムルサス
ポルトガル南部のワイン産地アレンテージョの発展に中心的な役割を果たすエスポランはファミリー父祖の地でもあるドウロのキンタ・ドス・ムルサスをその傘下に収めた。数多くの貴族や資本家の手を経てようやくムルサスに値する持ち主の手に渡った。そしてムルサスはエスポランの方針の元、2021年にオーガニク栽培への転換を完了した。
キンタ・ドス・ムルサスの特徴
多 様 性 :8つもの多様なテロワールを持ち、それぞれのテロワールは、異なる標高と日照、片岩土壌のバリエーションを有する。
垂直方向の耕作:1947年、このキンタは、ドウロ地方で初めてブドウ畑を斜面にたいして垂直方向に栽培を開始した。今では、キンタの急峻なブドウ畑の82%が垂直にブドウが植えられている。
品 格 :ドウロの最も熱く乾燥したシマ・コルゴにあるが比較的雨量の多いバイショ・コルゴにも近いユニークな立地条件が濃厚なだけではないエレガントなワインを生み出している。