ヴィニョス・バーベイト社
ヴィニョス・バーベイト社は、1946年に設立された代表的なワイナリーで、マデイラの中心地、フンシャルの西海岸に面した高い崖の上にあります。創業以来、家族経営で今なお伝統的な醸造法を継承する一方、1991年、木下インターナショナルによる資本参加(50%)以降、現ワインメーカー兼社長のリカルド・フレイタスを筆頭にワイン造りにおける様々な分野での革新が始まりまた。(2020年からは、グループ会社のマデイラジャパン株式会社が共同経営(保有株式:全体の50%)を行っています。
2008年には最新設備を誇る待望の新ワイナリーをオープン。醸造設備の刷新や熟成庫の向上、そして生産環境の合理化により、バーベイト社のマデイラワインのさらなる品質向上と安定した供給が可能となりました。
伝統・情熱そして未来への継承
「少量でも品質の高いマデイラワイン造り」という創業者の理念に立ち返り、同社では契約農家に栽培方法を指導するなど密接な関係を構築することで高品質な原料ブドウを獲得しています。
またティンタ・ネグラ3年熟成ワインの加熱熟成に使用する最新型のエストゥファ(写真左)の開発を行い、太陽熱を利用した天然の加熱熟成方式のカンテイロ(写真右)は、研究を重ね完成したドーム型を採用するなど様々な取り組みが行われています。
さらに果汁成分の抽出に最適である伝統的な足踏み破砕を機械で再現した「ロボットラガール」を島内で初めて導入し、充実した果汁を得ることに成功しました。
定評のあるブレンディング技術
バーベイト社の自慢は、良質のヴィンテージワインを使用し、思い通りの品質に調整できるブレンド技法にあります。
熟成200年近い非常に貴重なものを含む膨大な原酒ストックの中から、厳しく管理され、かつ、マデイラワイン協会の分析を経たヴィンテージマデイラを、絶妙なブレンディング技術で豊富にブレンドしていることもバーベイト社の製品の特長のひとつです。
バーベイトのスタイルといえば「シャープな酸味」。ブドウの産地や収穫時期、醸造、熟成、ブレンドまで細心の注意を払い、最高のバランスを追求する。その繊細でエレガントなスタイルは世界的著名なワインライターのジャンシス・ロビンソンに「マデイラのラフィット」と絶賛されたほど。