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ポルトガルの代名詞的存在のポートワインと、マデイラ島でつくられるマデイラワインは、
シェリーと共に世界三大酒精強化ワインとして知られています。
また、ポートワインとマデイラワイン、セトゥーバルで作られるモスカテル・デ・セトゥーバルは
ポルトガル三大酒精強化ワインと呼ばれています。
ポルト市を流れるドウロ川の上流で生産されたブドウを使用し、ブランデーを加え発酵を止め、葡萄のフルーティーな甘さを残したワイン。甘くて鮮やかな赤色のルビーポート、樽で長時間熟成させたトウニーポート、そして、すぐれたブドウが収穫できた年だけ造られるヴィンテージポートなどがあります。
リスボンの南、セトゥーバルで栽培されるマスカット種のブドウで造られ、世界で最もリッチなワインと呼ばれる酒精強化ワインです。完熟したマスカット種のブドウを粉砕し、糖分を残したままグレープブランデーを加えて発酵を止め、ブドウの皮を残したまま浸漬させ、モスカテルの香りを十分にワインに残したのち、搾汁し18ヶ月の樽熟成を行います。
マデイラ島で造られる酒精強化ワイン。香り豊かな独特な味わいは熱による酸化熟成と凝縮によるもの。マデイラワインは歴史的な偉人たちも魅了してきました。シェークスピアも、戯曲「ヘンリー四世」の中でマデイラワインを「命と引きかえにしてもよい」と絶賛!また、第3代アメリカ大統領トーマス・ジェファーソンはマデイラワインが大好きで、1776年アメリカ独立宣言をマデイラワインで祝いました。
このワインがあまりにも有名だったため、ワインに使われるブドウ品種カステランの呼び名が一時期ペリキータとなってしまったほど。現代ポルトガルワインを代表する歴史的なワイン。
「コーレイヨ」は郵便局を差し、エチケットも切手をかたどった可愛い形。キャップシールの青は速達郵便ポストの色を意味し、フレッシュな味わいを楽しんでほしいというメッセージが、また赤は通常郵便を表し、少し熟成させても美味しいという意味合いが込められています。ちなみにコルクにも郵便ポストの絵が描かれています。
パトのワインはエチケットにさまざまな鴨が描かれています。
ガタオはポルトガル語で大猫のこと。
19世紀の終わりからポルトガル北部ミーニョ地方のガタオ村で造り始めたワインで、その村の名前ガタオ(大猫)がワインの名前になったのが由来で、昔のラベルには大猫が描かれていました。